ABCテレビ社長 “ヤングケアラー”問題で謝罪 家族への誹謗中傷把握「安全と尊厳」を最優先で対応

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 ABCテレビの今村俊昭社長(63)が30日、大阪市内の同局で会見を開いた。同局の人気番組「」(金曜後11・17)での炎上騒動についての語った。

 今村社長は会見冒頭、「取材者の家族に大きなご負担をおかけしている状況を大変重く受け止めている。視聴者の皆様にもご心配おかけしています」と語った。

 そのうえで「当社として最も重視しているのは、取材対象者およびご家族の安全と尊厳。そのために必要な対応を行ってまいります」と話した。

 会見では、取材対象となった家族へ誹謗中傷が相次いでいることに対して、編成・制作担当の岩田潤取締役は「聞いております」と認識。「どういうことができるかを考えて見解を出させていただいた。2度見解を出したが、その後も引き続きご家族の、そして依頼者の安全、それから保護ということを一番大切にコミュニケーションを取りたい」と語った。

 「テレビメディアにおきまして、報道はもちろんですが、例えばバラエティーやドラマであっても、社会状況やその時の社会課題などを視野に入れた上で、より魅力的で、より面白いコンテンツを制作していくことが大事だと思っております。今回の件を踏まえまして、ものづくりの際の心構えを今一度しっかり共有することともに、放送後の影響を含めたリスク想定を番組制作のプロセスにおいて改めて点検して、番組作りに活かしてまいりたいと思っております」と語った。

 23日放送の同番組では、小学6年生からの「6人兄妹の長男を代わって」との依頼に対応した。「霜降り明星」せいやが、弟妹5人の世話や家事を日々手伝う長男に代わって6人の子供たちの面倒をみた。

 この模様が放送されるとSNSなどで物議を醸し、一家の両親に向け「育児放棄」「状態」などと批判が噴出した。

 同局では、番組公式サイトで異例の2度にわたる声明を発表。「は重要な社会的課題として強く認識」する一方で、「家族の事情や日常のあり方は多様」とした。また、放送内容には番組の演出や編集が含まれることを説明し、取材対象者や家族への誹謗(ひぼう)中傷をやめるよう訴えていた。