元バレーボール選手の木村沙織さんが引退後の人生について、多くの注目が集まっています。木村さんはアテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロと、4大会連続でオリンピックに出場し、日本代表のエースとしてその名を馳せました。しかし、彼女の現在は意外にもカフェ経営や家族の育成に注力しています。

木村さんは2016年に元バレーボール選手の日高裕次郎さんと結婚。引退後の2019年には、子供の頃からの夢だったカフェ「332クラブ」を大阪のアメリカ村近くにオープンしました。カフェは昼はカフェ、夜はバーとして営業し、木村さん夫妻が直接接客をすることで話題を呼び、ファンからも支持を受けていました。しかし、2023年に第1子となる男子を出産した後、木村さんは育児に追われ、カフェの経営は夫の日高さん一人に任せられることが多くなりました。

コロナ禍の影響でアルコール提供ができず、休業を余儀なくされた時期もあり、結局カフェは2023年12月に閉店することとなりました。閉店の理由については、木村さんが「やり切った」と語る一方、夫の日高さんの接客態度に関する厳しい口コミも影響していたと言われています。Googleの口コミでは評価が低く、訪れるファンも減少していたようです。

閉店後、木村さんは家族と共に拠点を関東に移し、今年4月にはオリジナルアパレルブランド「ボーパーズ」を立ち上げました。1990年代から2000年代のアメリカンスポーツにインスパイアされたデザインで、販売は好調を見せています。木村さん自身もSNSを通じて積極的にブランドを宣伝しており、夫と共に新たな挑戦を続けています。

また、木村さんは妊娠や出産においても困難な経験を経ており、特に子宮内膜症により緊急入院したエピソードは多くの人々に感動を与えました。妊娠に苦労し、周囲にあまり公表しなかった彼女ですが、出産の喜びは格別だったと語っています。男の子を出産した際には、当初女の子だと思い込んでいたため、名前を義理の祖父が考えてくれた「孝太郎」に決定したそうです。

育児に関する木村さんの考え方も興味深いです。自身が経験した海外でのバレーボール生活を通じて、特に女性アスリートへの理解が重要であると感じており、子育てとスポーツを両立できる環境作りの必要性を訴えています。彼女は、子供が成長する姿を楽しみにしつつ、自分の興味を持ったことをやって欲しいと願っていると述べています。

木村さんのこれまでの経験は、彼女自身の成長だけでなく、女性アスリートの未来にも影響を与えるものとなるでしょう。今後の彼女の活動から目が離せません。