福本清三さん、伝説の切られ役俳優が抱えていた衝撃の過去
福本清三さんは、数え切れないほどの時代劇で切られ役として知られる伝説的な俳優でしたが、その人生には多くの知られざるエピソードが隠されていました。2021年に亡くなるまでの彼のキャリアは、苦難と努力の連続でした。
本名は橋本清三。1943年に兵庫県で生まれ、1961年に東映京都撮影所に入社しました。当初は大部屋俳優として働き、借金生活を強いられました。アパートの頭金が払えず、周囲からお金を借りる日々が続きました。周囲の華やかなスターたちに囲まれながらも、福本さんは芝居への情熱を失わず、役者としての道を貫きました。
25歳で結婚し、できちゃった婚であることも公にしています。新婚生活は厳しく、家具も無い状態からのスタートでしたが、彼の妻からの強い言葉が福本さんを支えました。下積み生活を経て、彼は20代後半から切られ役に特化し、需要が急増。映画『ラストサムライ』では、トム・クルーズと共演し、世界的に注目される存在となりました。
年収については、契約社員として働いていたため、特に高額ではなかったものの、数多くの作品に出演していたことから、1000万円以上稼いでいたとの噂もあります。しかし、福本さん自身はお金よりも芝居を重視していました。
2021年1月1日、福本さんは肺がんのため77歳で他界しました。彼の死は多くのファンや仲間たちに衝撃を与え、葬儀には多くの人々が追悼に訪れました。彼の人生は、地味な役割でありながらも、映画界に大きな足跡を残したことを示しています。福本さんの誇り高い生き様は、今なお多くの人々に感動を与えています。ご冥福をお祈りいたします。