僧侶の陽人がYouTubeを通じて仏教の役割を語る「YouTuber巡礼」の最終回が行われた。横田さんとの対談では、現代社会における仏教の必要性と、ネットの影響について深く掘り下げられた。
陽人は、日々の修行を通じて自分の愚かさを自覚し、その中から学びを得ることが重要だと強調した。「自分が空っぽであれば、学ぶことができる」と語り、他者との出会いや新たな経験を通じて仏教の教えを活かす姿勢が大切だと述べた。このような考え方は、固定化された価値観から解放されることを促し、変化を楽しむことの重要性を教えている。
また、陽人は現代のネット社会における「ショートカット思考」が、物事の背景を無視する危険性を指摘した。そして、言葉の力が人を傷つける可能性があることから、仏教の教えが人々に良い言葉を使う習慣を持たせる役割を果たすべきだと語った。特に、仏教の教えを通じて他者を思いやることが、ネット上での交流をより豊かにする鍵であると強調した。
彼は、1500回の「干長日記」を通じて、多くの人々と出会い、互いに学び合う喜びを感じていると述べた。これまでの経験を通じて、YouTubeが人々を繋げる場であり、仏教の教えを広める手段となることを実感している。
最後に、陽人は「ネットの世界に良い言葉を残す努力を続けることが、現代における仏道修行だ」と結論づけ、視聴者に感謝の意を示した。彼の言葉は、ネット社会における仏教の新たな役割を考えるきっかけとなるだろう。