映画界の巨星、岩下志麻さんが2025年3月25日に肺炎で94歳の生涯を閉じた。彼女の夫で映画監督の篠正さんも94歳で同年3月27日に亡くなり、長年のパートナーシップの終焉が惜しまれている。岩下さんは、数多くの名作映画で主演を果たし、「金幕の女王」と称される女優として知られ、女優生活60年以上のキャリアを持つ。
岩下さんと篠監督は1967年に政作プロダクションを設立し、共に数々の作品を世に送り出した。篠監督が手がけた「新獣の島」や「離れざる情」など、彼女の女優人生を彩る名作が多数ある。二人は互いを尊敬し合い、長年連れ添いながらも、映画人としての絆を深めてきた。
晩年、篠監督が体調を崩した際、岩下さんは彼の傍らで献身的に介護を行い、老老介護の実態が浮き彫りになった。かつては女優業に専念していた彼女が、夫のケアに時間を割く姿はファンの間で話題になった。二人の関係は、互いを思いやる素晴らしいものであった。
しかし、岩下さんに関する噂も数多く存在する。特に「極道の妻たち」シリーズに主演したことから、彼女が反社会的勢力と関係があるとの憶測が飛び交ったが、これはあくまで映画のキャラクターとしての演技によるものであり、実際の関係性は確認されていない。また、整形疑惑についても、彼女の美しさは長年の美容ケアや健康的な生活習慣によるものであるとされ、真相は明らかではない。
近年はメディア露出が減少し、「消えた女優」との声も上がっていたが、これは夫の健康状態を考慮した結果であることがわかっている。家事や介護に専念する中で、岩下さんは私生活を大切にしながらも時折、テレビや映画に姿を見せていた。
岩下さんの娘さんは医療関係の仕事ではなく、大手広告代理店に務めているという情報が有力で、彼女自身も結婚してお孫さんを授かっている。家族との良好な関係も維持しているようで、コロナ禍前には定期的に家族旅行を楽しんでいた。
岩下志麻さんは、映画界を彩り続けたレジェンドでありながら、私生活においても一人の女性として真摯に向き合ってきた。今後、彼女がどのような道を歩むのか、多くのファンが期待を寄せている。スクリーンやテレビで再びその美しい姿を見られる日が来ることを願ってやまない。