著名な歌手であり女優のいしだあゆみさん(76)が、3月11日に甲状腺機能低下症により都内で亡くなったことが報じられ、ファンや関係者に衝撃と悲しみを与えています。所属事務所によると、いしださんは午前4時48分に息を引き取ったとのことで、葬儀は親しい人のみで行われる予定です。
いしだあゆみさんは1948年3月26日に長崎県佐世保市で生まれ、大阪で育ちました。1961年に舞台デビューを果たし、1964年にアイドル歌手として「ねえ聞いてよママ」をリリースし、以降「ブルー・ライト・ヨコハマ」などのヒット曲を世に送り出しました。この楽曲は、オリコンで150万枚以上を売り上げ、2008年には横浜市のアンケートで「好きな横浜の歌」に選ばれるなど、彼女の名声を不動のものにしました。
また、女優としても「北の国から」や「男は辛いよ」など、多くの国民的作品に出演し、その演技力で数々の賞を受賞しました。しかし、近年のいしださんは健康面での懸念が取り沙汰されており、体重の激減が心配されていました。
報道によると、彼女の死因は甲状腺機能低下症とされています。この病気は新陳代謝を低下させ、無気力や体重増加などの症状を引き起こすことが多いですが、いしださんの場合は逆に体重が減少していたといいます。彼女は過去に、仕事の関係で睡眠薬を使用していたことや、飲酒が多かったことも影響していた可能性が指摘されています。
いしだあゆみさんの突然の訃報は、多くのファンにとって大きなショックであり、昭和の時代を代表する歌手、女優の一人がこの世を去ったことに対して、深い悲しみの声が上がっています。彼女の存在は、今後も多くの人々の記憶に残り続けることでしょう。心よりご冥福をお祈りいたします。