女優の藤田みどりさんの家庭に隠された悲劇が明らかになっています。彼女の次男が自ら命を絶った背景には、元夫である岡田増美さんとの複雑な関係が影響していると、長男の岡田新前さんが語っています。
藤田みどりさんは、1960年代から女優として数多くの作品に出演し、名声を得てきました。1972年に岡田増美さんと結婚し、3人の息子を授かりましたが、1994年に離婚しました。離婚の背景には、岡田さんが映画制作に専念するための多額の借金があったとされ、藤田さんは慰謝料や養育費を求めない約束をしていました。しかし、岡田さんは離婚後すぐに26歳年下の女性と再婚したことが、藤田さんや子供たちに大きなショックを与えました。
特に、次男の自殺は家族に深い影を落としました。岡田新前さんによると、弟は初めてプロデューサーを務める舞台に出演する約束をしていたにもかかわらず、父親が直前になって出演をキャンセルしたため、追い詰められた結果自殺に至ったといいます。新前さんは、弟が「お母さんに何もしてあげられなかった」と遺族年金を使うよう託したことを明かし、父親の言動が弟に大きな影響を与えたことを示唆しています。
岡田増美さんは、長男の自殺の原因について「分からない」と発言しましたが、長男は父親の言動に対する不満を抱えていました。岡田さんがセレブとしてのイメージを維持するため、家族の生活が苦しかったことが明らかになると、藤田さんと子供たちは家族の絆を失っていったのです。
さらに、岡田新前さんはメディアにおける父親のイメージと実際の生活とのギャップについても語り、家庭内の貧困や父親の虚偽の演出が家族に与えた影響を強調しました。岡田増美さんは2006年に亡くなりましたが、その死を悼むことはできなかったと新前さんは告白しています。
藤田みどりさんは、現在77歳になり、目立った芸能活動は行っていないものの、家族の悲劇が彼女の人生に与えた影響は計り知れません。次男の自殺と元夫の行動は、藤田さんにとって深い傷となり、今も癒えることはないでしょう。
母としての思いと、家族との複雑な関係が絡み合う中、藤田さんがどのように今後の人生を歩んでいくのか、そしてその影響がどのように彼女の心に刻まれているのか、注目されるところです。