視聴率1%台の「とれたてっ!」がフジでも“2時間に拡大”の不安 同じく低調「ぽかぽか」が改編されない理由は?

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 平日午後の情報番組「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ制作)が、2月25日からはフジテレビでも13時50分スタートの「2時間番組」に拡大されることが発表された。関西ローカルだった「とれたてっ!」は昨年9月29日から関東地区でも放送されるようになったが、番組の後半14時48分からの1時間番組だった。晴れて番組が丸まる放送されるようになるのだが……。

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 フジでの放送時間が拡大されることが発表されたのは、1月23日放送の番組のラストだった。天気予報の後、MCの青木源太アナ(42)が「さて、ここで番組から重要なお知らせがございます」と言うと、スタジオに大きな金色のくす玉が運び込まれる。

青木源太アナ

青木アナ:最近のテレビ局では、くす玉も珍しくなっていますね。はい! 重大発表、こちらです!

――くす玉を割ると《祝「とれたてっ!」関東でも2時間放送決定》の垂れ幕が現れる。進行の橋本和花子アナが説明する。

橋本アナ:というわけで、2月25日水曜日から「とれたてっ!」が関東地方でも番組の最初、午後1時50分から丸まる2時間放送されることが決まりました!

青木アナ:そうなんです。いまフジテレビでご覧いただいている皆さん、関東エリアの皆さん、実は「とれたてっ!」の2時間あるうちの後半1時間をご覧いただいているということなんですね。だから突然、修羅場のドラマが始まったりとか、「あれなんだ!?」ってよく言われてたんですよ。

――コメンテーターの眞鍋かをりが口を挟む。

眞鍋:そうなんですよ! 東京で見てたんですけど、やっぱりね、流れで見たいなと思ってたんで、1部からずっと、嬉しいです。

青木アナ:はい、2月25日からは関東でも2時間放送決定ということで、2023年10月に始まったこの「とれたてっ!」も2年と3カ月、4カ月ぐらいが経つというところですけれども、ますますパワーアップしてお届けしていきたいと思っております。ご期待ください!

 何やら感慨深げである。民放プロデューサーは言う。

東京に凱旋

「それはそうでしょう。日本テレビの局アナだった青木アナがフリーになったのは20年9月末。“日本一のイベント司会者になる”と宣言したもののパッとせず、3年後にローカルとはいえ地上波の帯番組『とれたてっ!』のMCを射止めた。それから2年で関東でも番組の半分が放送されるようになり、ついに番組全部が放送されるようになるわけですから、凱旋したような気分かもしれません」

 だが、不安はあるという。

「フジで放送されている『とれたてっ!』は、日テレの『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ制作/13:55~15:50)、TBSの『ゴゴスマ―GO
GO!Smile!―』(CBCテレビ制作/13:55~15:49)より1時間遅れ、しかも中途半端な時間に始まるため、視聴率は1%台と大苦戦していました。それが同じ2時間放送になるわけですから……」

 いずれもローカル局が制作する生番組がガチで勝負することになる。もっとも、「ミヤネ屋」は10月で終了との報道もある。

「まだ先のことですからね。それまでに青木アナが『ミヤネ屋』の宮根誠司アナ(62)や『ゴゴスマ』の石井亮次アナ(48)と肩を並べられるのかという問題があります。それに関東での放送はフジテレビというデメリットもある」

中途半端な再スタート

 一昨年末に報じられた中居正広氏による性加害問題に端を発する一連のフジテレビの不祥事は、スポンサー離れと視聴者離れを生み出した。

「低視聴率の番組はテコ入れするか刷新することになりますが、いまのフジの低視聴率番組はテコ入れで済むような状態ではありません。しかも、スポンサーが戻ってこなければ新しい番組を作ることもできない。そこで編み出したのが、打ち切った番組の枠を前後の番組を引き延ばして埋め、制作費を削減するというものです」

 デイリー新潮は昨年12月9日配信の「『サン!シャイン』打ち切りが示すフジの苦境 『ぽかぽか』『とれたてっ!』『イット!』も爆死で朝から夕まで『負の連鎖』」で、朝の情報番組「サン!シャイン」が3月末で終了となり、その枠を埋めるのが前番組「めざましテレビ」と後番組「ノンストップ」になると報じた。

「『とれたてっ!』は1時間の前倒しスタートとなるわけですが、ドラマの再放送枠を潰すことで番組全体を放送できるようになります」

 建設的な改編とは思えない。

「『サン!シャイン』は確かに低視聴率でしたから打ち切るしかなかった。しかし、数字の悪くない『めざまし』と『ノンストップ』を、その枠を埋め合わせるために引き延ばすことがいい結果に繋がるとは限りません。『とれたてっ!』も最初から番組全体を放送すべきでしたが、フジは踏み切れませんでした。しかも、ようやく再スタートを切るというのに、その日は2月25日水曜日というなんとも中途半端な日になりました」

 帯番組を週半ばから変えることになったのは、再放送しているドラマの都合だろうか。

「ドラマの再放送は昨年夏には名作『北の国から』も終えたので、もういいんじゃないかと思いますけどね。そして再放送枠をなくしたからといって、その前番組『ぽかぽか』をなんとかしなければ、『とれたてっ!』に視聴者を引っ張ってくることはできません」

 フジの朝から夕方までの“負の連鎖”の中心にいるのが、昼のバラエティ「ぽかぽか」だ。

「フジとしては、お昼はバラエティで勝負したいという気持ちが根強くあるのかもしれません。話題となった企画もありますが、やはり『笑っていいとも!』の亡霊に取り憑かれているのかもしれません。今春のフジは改編番組が過多のため手が回らなかったのかもしれませんが、いずれ『ぽかぽか』にも手を入れないことには負の連鎖は断ち切れません」

デイリー新潮編集部