
映画「青春の殺人者」や「太陽を盗んだ男」で知られる映画監督の長谷川和彦(はせがわ・かずひこ)さんが1月31日、多臓器不全のため都内の病院で死去した。80歳。広島県出身。
東大中退。今村昌平監督や日活の助監督として働く一方、沢田研二主演のテレビドラマ「悪魔のようなあいつ」、萩原健一主演の映画「青春の蹉跌」といった傑作のシナリオを執筆した。
1976年、中上健次の小説「蛇淫」を水谷豊主演で映画化した「青春の殺人者」で監督デビュー。キネマ旬報ベスト・テン1位を獲得した。第2作「太陽を盗んだ男」(79年)では核爆弾を製造した教師(沢田研二)と刑事(菅原文太)との激突を娯楽色豊かに描き、キネ旬2位となった。
その後は井筒和幸氏や石井聰亙(現岳龍)氏らと監督集団「ディレクターズ・カンパニー」を結成したり、鈴木清順監督の映画「夢二」(1991年)に出演したが、監督作は2作のみで“幻の監督”だった。
プライベートでは俳優の室井滋と長く事実婚生活を送っていた。