
国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんが、食道がんで1月29日に死去していたことが1日、分かった。63歳。パートナーで俳優の池田有希子(55)が、モーリーさんのSNSで「かねてより食道癌療養中でございましたが去る一月二十九日 午前〇〇時五十六分 六十三歳にて永眠致しましたことを謹んで御報告申し上げます」と伝えた。葬儀は、近親者のみで執り行ったという。池田はXで「心の張り裂けそうなご報告です」とつづった。
モーリーさんは1963年1月12日、米ニューヨーク生まれ。広島県育ち。高校時代に母の実家がある富山県に移住した。東大やハーバード大など数々の難関大に合格した知識人で、大学在学中の84年に刊行した自叙伝「よくひとりぼっちだった」が5万部超のヒットとなった。
ハーバード大卒業後には情報番組「ユアタイム」「スッキリ」などのコメンテーターとして活躍。多くのラジオ番組でパーソナリティーを務めた。深い知識量とユーモアで硬軟織り交ぜ、ハーバード大の先輩で「スッキリ」のメンバーだった日本文学者のロバート・キャンベル氏は「豊かな感性、明晰な頭脳、何か面白いものはないかといういつもの温みを湛えたあの眼差し、悪戯好き‥」「あの番組がコメンテーターに求める振り幅の広さを完璧に合わせ持っていました」などと追悼した。
音楽家としても知られ、ハーバード大の卒業制作は音と映像のモンタージュ作品。2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」でペリーを演じるなど、多才な顔を持ち合わせていた。