日本皇室のメンバーとして18歳を迎えてから初めて、久仁親王が記者会見を行いました。
皇位継承順位が現在の法律が変わらない限り将来天皇となる可能性がある日本の久仁親王は、3月3日に初の記者会見を開き、皇室の「成人メンバー」としての責任を果たす決意を表明しました。
久仁親王は秋篠宮文仁親王と紀子妃の唯一の息子で、父に次ぐ皇位継承順位第2位です。日本では皇位継承は男性に限定されており、徳仁天皇の娘である愛子内親王は継承資格がありません。
2024年9月に18歳となり、日本の法律で成人とされる年齢に達した久仁親王は、東京の赤坂御用地で約30分間の記者会見を行いました。黒いスーツ姿で登場した親王は、当初緊張した様子でしたが、会見が進むにつれて次第にリラックスした表情を見せました。
「自分が皇室の成人メンバーであることを強く意識しています。責任を真剣かつ慎重に果たし、周囲の意見に耳を傾けながら努力していきたい」と親王は述べました。
久仁親王は、岩手県大船渡市で発生した山火事にも強い関心を示しました。この火災は過去30年間で最大規模とされ、1,800ヘクタール以上を焼き、3,000人以上が避難を余儀なくされました。親王は被災者に哀悼の意を表し、火災が一刻も早く鎮火することを願いました。
皇室の役割について問われると、久仁親王は徳仁天皇と明仁上皇の考えを引用し、「天皇は常に国民のことを考え、国民に寄り添うべきである」と語りました。また、気候変動問題への関心や、個人的な趣味である農業についても触れました。来月、久仁親王は筑波大学で生物学を専攻する予定です。
久仁親王の成人としての初登場は、皇室の後継者不足や女性の皇位継承を認めるべきかという議論が続く日本で、大きな注目を集めています。