天皇皇后両陛下が神戸から帰京されました。両陛下は、阪神淡路大震災の30年追悼式典に出席するため、神戸市を訪問されました。16日午後には、兵庫新ミュージアムで特別展を観覧。ここでは、震災当時の状況や復旧の経緯が語られ、両陛下は地域の被害を示す地図を熱心にご覧になっていました。特に被害が大きかった地域に関心を示し、「川が影響しているのですか」と尋ねられる場面もありました。
また、復興に尽力した関係者とも交流され、震災直後にボランティア活動を行った理事長には「大変でございましたね」と温かい言葉をかけられました。宿泊先のホテルでは、市民による提灯での歓迎を受け、両陛下は笑顔で手を振り返しました。メリケンパークには多くの市民が集まり、両陛下の温かいおもてなしに感謝の気持ちを表しました。
17日には、追悼式典が行われ、遺族など約400人が参列。天皇陛下は、震災から得た教訓を次の世代に伝えることの重要性を強調されました。また、小学生の合唱に耳を傾ける姿も見られ、参加者との交流を通じて防災の重要性についても語られました。
両陛下は、神戸空港を後にする際も、笑顔で市民に手を振り、2日間の訪問を無事に終えられました。多くの市民にとって、両陛下の訪問は心温まる思い出となり、震災から30年経った今もなお、国民に寄り添う姿勢を示していることに感謝の意が寄せられています。