積水ハウスを舞台にした前代未聞の不動産詐欺事件、「地面師事件」。その中心にいたとされるカミンスカス操氏に関する詳細が明らかになりつつあります。逮捕後の彼の現在や事件に関連する巨額の金の行方について驚きの事実が次々と浮上しています。

この事件は、積水ハウスが2017年に東京都品川区の一等地を購入する際、偽造された所有権書類を使った「地面師」による詐欺行為によって約63億円を騙し取られたものです。この詐欺事件は不動産業界に大きな衝撃を与え、関与した地面師グループの手口の巧妙さが大きく報じられました。

カミンスカス操は、フィリピン系の血筋を持ち、日本国籍を取得していたと言われています。過去の報道によると、「ハリソン山中」という偽名で詐欺活動を行い、詐欺のスキーム構築や書類の偽造において天才的な能力を発揮していました。

事件発覚後、カミンスカス操を含む複数のメンバーが逮捕されました。しかし、約63億円のうち大部分は行方不明のままです。一部は海外口座に送金され、さらに匿名性の高い仮想通貨に変換された可能性が示唆されています。

事件を基にしたドラマ『地面師たち』では、「ハリソン山中」というキャラクターが登場します。このキャラクターのモデルがカミンスカス操であるとされていますが、実際には彼一人ではなく、複数人の地面師を象徴する存在として描かれているようです。