広島東洋カープが現役ドラフトで史上初の二巡目指名を果たし、その背景に驚愕の真相があることが明らかになりました。12月9日に非公開で行われたこのドラフトでは、カープが初めて二巡目の指名を行い、多くの注目を集めました。
広島は一巡目でオリックスの山選手を指名しました。山選手は今季43試合に出場し、全ポジションを守れる堅実な選手として評価されています。編成担当の島氏は、山選手が若手選手の手本となり、サブ的な役割を果たすことに期待を寄せています。
さらに、二巡目指名では日本ハムの鈴木健矢投手を選択しました。鈴木選手は今季8試合に登板し、一勝二敗を記録。特徴的なアンダースローの投球スタイルを持ち、先発と中継の両方をこなせる選手です。この二巡目指名の背景には、今季26試合に登板したセットアッパーの矢崎拓也選手がヤクルトに移籍することが影響しているとの噂があります。
広島の編成部長である山根正仁氏は、今回の指名が投手を狙ったものであると強調しました。彼は「矢崎選手の移籍は戦略ではなく、彼のために決断した」と述べ、親心からの決断であったことを説明しています。しかし、矢崎選手の放出が二巡目指名の要因となった可能性が高いと考えられています。
現役ドラフトは、各球団が指名したい選手に投票し、最も多くの票を獲得した球団が指名権を得る仕組みです。今回のドラフトでは、広島が鈴木選手を獲得する一方で、日本ハムは指名を辞退しました。NPBの関係者によると、二巡目指名には複数の球団が参加を希望していましたが、最終的に広島が優先権を持ちました。
この現役ドラフトの目的は、出場機会に恵まれない選手を救済することです。日本プロ野球選手会の森田事務局長は、今回の二巡目指名について、「いいメンバーが移籍できる環境を変えることが重要」と評価し、広島の選択にも言及しました。
広島は今季、優勝争いをしながらも後半に失速し、クライマックスシリーズ出場を逃す結果となりました。今回のドラフトがチームの再建に寄与するのか、来季の戦いに注目が集まります。