村瀬継蔵さん、偉大なる怪獣造形師が89歳で死去
日本の特撮界に多大な影響を与えた怪獣造形師、村瀬継蔵さんが2024年10月14日に89歳で逝去しました。彼は、映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』の総監督として知られ、多くの怪獣映画に携わったレジェンドです。村瀬さんは1935年に北海道池田町で生まれ、1957年に東方映画にアルバイトとして参加しました。彼のキャリアは、数々の名作に携わることから始まり、特にゴジラやガメラなどの特撮作品でその名を馳せました。
村瀬さんは、特撮への情熱を語り、子供たちが夢を持てるような作品を作ることが常に目標であったと語っています。彼は、特に『宇宙大怪獣ドゴラ』での成功と、ゴジラシリーズにおけるキングギドラの造形に強い思い入れを持っていました。2019年には、特撮作品の制作を支援するプロジェクト「神の筆」の立ち上げを行い、特撮の伝統技術を用いた作品の制作に挑戦しました。
彼の晩年は、肝臓病との闘いでした。2023年3月に脳症を発症し、一時は回復を見せましたが、2024年の夏に再度発症し、99日間の入院の末に息を引き取りました。村瀬さんが手掛けた作品は多くの人々に愛され、彼の造形技術は若い世代に受け継がれています。
彼の死去に際し、多くのファンや関係者が哀悼の意を表しており、村瀬さんの功績は特撮界に永遠に刻まれることでしょう。池田町の町長も、彼の努力を称え、村瀬さんの業績が地域の誇りであると語りました。彼の作り上げた怪獣たちは、今後も多くの人々に夢を与え続けることでしょう。