去就が注目されていたソフトバンクから𝐅𝐀宣言を行っていた甲斐拓也の巨人入団が正式に決まった。
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阿部慎之助監督も熱望していたという扇の要が合流することで、さらなるバッテリー強化にもつながる。有形無形に大きな補強となった。
そして甲斐の移籍が決まったことで次なる球界の注目は「人的補償」に移っている。
甲斐の年俸ランクは𝐁ランクとみられ、ソフトバンクは人的、もしくは金銭補償を得られる。
仮に人的補償を選択するとなると、すでに多くの話題を集めているのがベテラン捕手の小林誠司の存在だ。
小林といえば、プロ𝟏𝟏年目を迎えたベテラン捕手。今季は「スガコバ」バッテリーが復活、定評のあるリードで菅野智之をけん引、リーグ最多勝となる𝟏𝟓勝をアシストした。小林にとっても出場機会を増やし、復活をアピールしたシーズンともなった。
またチームにとっても𝟐𝟖人のプロテクトリストを作る上で捕手をどこまでプロテクトできるのかは懸案事項となりそうだ。今季は小林含め、大城卓三、岸田行倫の𝟑捕手制でシーズンを乗り切ったが、甲斐が合流することで、余剰人員が生まれることは否めない。
三者三様の良さもあるが、経験豊富な小林がリストから漏れることも可能性としては浮上している。
もしくは小林をプロテクトするとなれば、𝟓年目捕手の山瀬慎之助、𝟒年目捕手の喜多隆介の存在も注目となる。それぞれ𝟏軍実績はまだ積めていないが、今後の覚醒が期待されている。ほかにも投打において成長が期待されているヤングジャイアンツも多く在籍している。
巨人にとっては𝐅𝐀移籍に伴う、プロテクトリストに苦い思い出もある。
𝟏𝟖年オフに𝐅𝐀で西武から獲得した炭谷銀仁朗(現西武)の際には投手陣のリーダを務めていた内海哲也(現一軍投手コーチ)の放出を招き、年が明け、𝟏𝟗年𝟏月には今度は広島から𝐅𝐀で獲得した丸佳浩の移籍に伴い、長野久義の放出が決まった。
攻守の主力選手をプロテクトリストから外していたことでファンから批判が殺到、大きなうねりを呼んだ。球団としても同様の悲劇は避けたいところとあって、慎重な選定作業が進められそうだ。
まずは正捕手が流出したソフトバンクがどのような判断を下すのか。今後の推移も注目となる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]