秋篠宮家の長男、悠仁さまが18歳の誕生日を迎え、成年皇族となりました。これは1985年の秋篠宮さま以来、39年ぶりの出来事です。悠仁さまは筑波大学附属高校の3年生であり、成年年齢が18歳に引き下げられた民法改正により、皇族として初めてこの年齢で成年を迎えることとなりました。
悠仁さまは、誕生日に際し宮内庁を通じて感想を述べ、「もう成年なのかと思うと、時が経つのは早いと実感しています。」と語りました。また、「多くの方々が心を寄せてくださり、深く感謝申し上げます。」と、支えてくれた人々への感謝の意を表しました。
悠仁さまは幼少期からトンボに関心を寄せ、学業だけでなく研究活動にも積極的に取り組んでいます。2022年4月には、トンボ研究の第一人者・清拓哉さんと共同で「赤坂御用地のトンボ相」と題した論文を発表しました。この論文では、悠仁さまが12歳から22歳までに見つけた38種のトンボの特徴が詳しく記録されています。
また、悠仁さまは昆虫学の国際会議にも参加し、他の研究者との交流を深めています。清さんは「今後も色々なものに触れ、見識を深められるのでは」と期待を寄せています。悠仁さまは、トンボの研究に限らず、生態系や生物多様性についても関心を広げており、御用地でのビオトープ作りにも取り組んでいます。
成年皇族として、悠仁さまは新年一般参賀や宮中祭祀などの公務に出席するようになりますが、成年式は高校卒業後の2025年3月に行われる予定です。成年式の際には、天皇陛下から授けられる冠を初めて着用する「加冠の儀」や、「大勲位菊花大綬章」の授与が行われることになっています。
悠仁さまの成年に際しては様々な意見が寄せられています。一部では、成年式が行われないのに皇族費用が増額されることに疑問を呈する声もあります。さらに、学業の傍らで公務をどのようにこなしていくのか、国民の関心も高まっています。
悠仁さまは今後、大学進学を控え、学業に専念しながら、国民に寄り添う皇族として成長されることが期待されています。