香取慎吾(48=写真)主演の連続ドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(フジテレビ=木曜夜10時)がイマイチ不発なのは、電撃引退した同じ元SMAPの中居正広さん(52)と無関係ではなさそうだ。
香取にとって中居さんは、10代前半の頃から面倒を見てくれた「厳しくも優しい兄のような存在だった」と芸能プロダクション幹部がこう続ける。
「フジで2023年4月から始まった松本人志さんと中居さんのトーク番組『まつもとtoなかい』の初回ゲストとして香取さんが出演したのも、そうした“絆”があったからこそ。それが今となれば“不肖の兄”に。香取さんのショックは相当なもので、もともとそんなに陽キャなタイプじゃないのに、撮影現場では無理に明るく振る舞っているようなところもあると聞きます」
とにかくタイミングが悪かった。「最低男」が放送を開始したのが1月9日で、機を同じくして中居さんの女性トラブルをめぐる騒動もどんどん大きくなっていき……初回の平均世帯視聴率こそ5.6%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)だったが、第2話が放送された翌日の17日にフジの港浩一前社長の“失敗”会見。第3話が放送された23日に中居さんが電撃引退を発表し、27日にはフジの“10時間”会見が行われ、30日の第4話は3%台まで落ち込んだ。
「『最低男』は香取さんが11年ぶりにフジテレビの連ドラに主演と鳴り物入りでしたが、それも今じゃ逆効果。放送を開始した当初は《慎吾ちゃんを応援するつもりで見た》なんてエールも多かったんですが、中居さんの騒ぎが大きくなるにつれ、《もうフジテレビは見ない》《やっぱり旧ジャニタレは……》という“アンチ”の勢いの方が完全に上回ってしまいましたね」(テレビ誌ライター)
「最低男」には“同僚”の草彅剛(50)もゲスト出演。昨年12月に急死した中山美穂さん(享年54)の“遺作”となり、妹の中山忍(52)が代役を務めていることでも話題になっている。とまあ、話題がてんこ盛りの割には、レビューサービスFilmarksでの評価は5点満点で3.1と可もなく不可もなく。
無料動画配信サービスTVerのお気に入り登録数に至っては約47万で、冬ドラマではベスト10圏外。清野菜名(30)主演のフジ月9「119エマージェンシーコール」の約半分だ。
「香取さんにとっては『不肖の兄』『反フジテレビ』も痛いですが、何より中居さんの引退でSMAP再結成が完全消滅したことが大きすぎますね。再結成にいちるの望みを抱いていたファンの心が折れてしまった。SMAPというグループ全体を推してきたファンも大勢いたわけで、落胆ぶりはハンパない。香取さんはそうした“箱推し”のファンの支持を失ってしまったわけです」(前出の芸能プロダクション幹部)
もっとも、2月6日に放送された「最低男」の第5話は、世帯視聴率4.1%とやや復調気配だ。
「《見続けたら意外と面白くなってきた》なんてレビューも増えてきている。そもそも香取さん自身には何の問題もないわけで、後半の盛り返しに期待したいですね」(前出のテレビ誌ライター)
香取は「三重苦」を乗り越えて、ファンの心を取り戻せるか。
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