昨夏に「ギラン・バレー症候群」を発症したことを公表した俳優の小堀正博(36)が、26日までに自身のインスタグラムを更新。NHKで放送中のドラマ「バニラな毎日」でドラマ復帰を果たし、現在の心境を述べた。
小堀はNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」「マッサン」「おちょやん」「べっぴんさん」や、テレビ朝日「科捜研の女」シリーズなど数多くの有名作品で活躍する俳優。昨年3月に、SNSを通じて救急搬送されたことを明かし、その後、末梢神経に障害が生じて力が入らない、しびれるなどの症状を起こす難病「ギラン・バレー症候群」と診断されたと告白していた。一時は「寝たきり状態」になり、4カ月半もの入院していた。現在は自身の経験を積極的に発信している。
小堀は26日放送の「バニラな毎日」でドラマ復帰を果たした。「今日の復帰後初のドラマ出演をご覧下さった皆様ありがとうございました」と感謝を伝え「自分がギラン・バレー症候群になり、絶望した瞬間が全くなかったかと言われたら嘘になる。ICUに居て、幻聴幻覚の嵐、眠剤入れても寝られない、15分に1回は痰に溺れそうになる、そんな時は本当に死を覚悟したし、元の生活なんか想像する余裕もなかった」と回顧。「初めに諦めたことは役者としての仕事。体も動かない、顔も瞬きが出来る程度(何なら下半分は閉じない)、細かい仕草や表情が奪われて、何なら声も奪われて、一生人前でお芝居をすることはないんだろうな、と思った」と振り返った。
「でもそれを乗り越えて、今日沢山の方の元に届いた」と吐露し「また新たに1からスタートした気分」と晴れ晴れとした様子。「もうすぐ発症から1年と思うとあの時を思い出して少し怖くなることもあるが、今はしたいことをして毎日元気で過ごせている。今は本当に幸せだ」としみじみと記した。
そして「そして僕の経験を必要としてくれる人が居て、僕の頑張りを励みにいてくれる人が居る。沢山のギラン・バレー症候群や病気で苦しむ方からご連絡を頂く」といい「僕が経験したことや、ここまで復活出来たことを発信して、それが人の役に立てるのであればこれからもどんどん発信していく」と宣言した。
「もちろん全ての人が僕と同じようなペースで回復するわけではないが、1つの例として希望になりたい」という小堀。「その気持ちが僕をここまでのペースで回復させてくれているのかとも思う。自分のために生きるより、誰かのために生きる方がより活力がわいてくる。こうして応援して下さる方々のおかげでこうして今生きることが出来ている」と、改めて声援に感謝。
「3月に倒れて、7月に退院して、12月にドラマの撮影をして。9ヶ月でここまで来られたのは沢山の方の応援あってこそです。ここから、また色々な作品でお芝居出来るよう頑張ります」と気持ちを新たにし、「今日は自分の中でも新たな一歩を踏み出した感覚でした。治療とリハビリ頑張って良かった」と感慨深げにつづった。