【陸上女子】なぜ久保凛の日本記録は世界陸連で認定されないのか?世界陸連との確執が衝撃の理由とは!?記録会に出場も途中棄権 その真相が明らかに
昨年、陸上界に新たな風を吹き込んだ天才少女、久保凛選手。彼女は女子800mで当時16歳という若さで、驚異のタイム1分59秒93を叩き出し、日本女子として初めて2分の壁を破る快挙を成し遂げました。しかし、この記録が世界陸上競技連盟(世界陸連)で公式記録として認められていないという驚愕の事実が明らかになりました。
この状況の背後には、国際陸上競技連盟が2023年から導入した新たなルールが影響しています。このルールでは、記録が公式として認められるためには、大会主催者が事前に世界陸連に承認を申請する必要があるのです。しかし、久保選手が記録を達成した奈良県での記録会は、この事前申請が行われていない大会でした。そのため、彼女の素晴らしいタイムは日本国内では公認されても、世界陸連の公式記録には登録されませんでした。
現在、世界陸連の公式記録上では、女子800mの記録は依然として2005年に杉森美穂選手が出した2分00秒45のままとなっています。久保選手の記録は、日本国内では認められたものの、国際的には無効とされている状況です。大会主催者は手続きを怠ったわけではなく、新ルールの周知が不十分だったことや、久保選手の素晴らしいタイムを予想していなかった背景があります。
しかし、久保選手の才能は際立っており、彼女はすでに日本陸上競技連盟によって日本記録保持者として公認されています。国内大会では無敗を記録し、特に2023年の日本選手権では、社会人のトップ選手たちを相手に圧勝を収めました。彼女の活躍は、日本女子中距離界に新たな光をもたらしています。
久保選手は、憧れの選手である田中のぞみ選手との対戦を経て、さらなる成長を遂げました。田中選手は女子1500mの日本記録保持者であり、久保選手にとっては目標の存在です。二人の競り合いは、日本の中距離界全体を盛り上げており、久保選手の存在は新しい時代の幕開けを示しています。
将来的には、久保選手が国際大会で再び記録を更新し、世界陸連に認められることが期待されています。特に、2025年に東京で開催される世界陸上では、地元の利点を生かして新たな挑戦に臨むことでしょう。彼女の目標は、1分58秒台のタイムを出すことで、世界基準の記録を達成することです。
久保選手の成長と挑戦は、日本陸上界に新たな希望をもたらしています。彼女が今後どのような物語を紡いでいくのか、そして日本記録の行方はどうなるのか、多くの陸上ファンが注目しています。逆境を乗り越え、さらなる高みを目指す久保選手の姿は、未来のアスリートたちにとっても大きな励みとなるでしょう。